先日92歳でお亡くなりになった、絵本作家かこさとし(加古里子)さんの代表中の代表作のご紹介。過去記事(2018年5月9日)でも書いたのですが、けしもちファミリーではからすシリーズはとても人気で、2歳になる前のあまり長いお話が聞けない年頃からずーっと読み続けています。もう4年越えですねw。では一体、このお話の何がそんなに子供たちを惹きつけるのか?けしもち視点で、勝手に注目ポイントをご紹介することにします!
まずは、3文あらすじ
いずみが森にあるからすのぱんやさんに生まれた4羽の赤ちゃん。
おうちが貧乏でおやつはお店の余り物。
ある日友達がそれを食べると「美味しい!」それを聞きつけ次々とやってくる個性派からす達に、まちもお店も大パニック!さて、からすのぱんやさんはどうなる〜!?
続きは絵本で♪
この方が、よくばりサイチどん
けしもち的 注目ポイント♫
さて、それでは早速ですが、けしもち的注目ポイントを見ていきましょう。私がご紹介するのはこの3点です。
1:けしもち的”推しキャラ”
2:けしもち的”名セリフ/フレーズ”
3:けしもち的”ベストシーン”
その1:けしもち的 ”イチ推しキャラ”は?
どぅるるるるる~(ドラムロールです)
ジャンッ!
レストラン・ヌレバのおかみさん に、決定!!
いや〜、迷いましたよ、今回は。相当悩んだ!だって、名キャラ多すぎでしょ、このはなし。正直に言うと、初めはやっぱりあわてんぼうの”ゴロベエどん”のボケッぷりがあまりにも目立つもんで、相当な割合で彼に傾いていたのですが、そこはやっぱり長年、隅の隅の隅々まで読み込んだけしもちとけしもちファミリー。「え?何それ?誰?」というところから続々とノミネートされてきました。そんな中で、最終候補に残ったのが、”チリチリばあさん”、”ドンタちゃん”そして”レストラン・ヌレバのおかみさん”の3羽だったのです。
そもそも、なんでこの3羽が?
良いところに気づきましたね。では、簡単になぜこの3羽がノミネートされたのか?をご紹介しましょう。
まずは、”チリチリばあさん”ですね。この方の登場は、レストラン・ヌレバのおかみさん”と同じ、いずみが森の大群衆が焼きたてパンを販売するからすのぱんやさんに押しかけるシーンでした。まあ、みなさんお気付きの通り、ここに出てこられる方々は、「え?誰なん?どれなん?何なんその名前〜っっw!」という読者の嵐のようなツッコミに耐え抜いたそれはもう神経の度図太い名優達なのです。その中でも際立った存在感を持つのが彼女だったんです。っていうか、”チリチリ”って何よ!?
次は、”ドンタちゃん”です。チョコちゃん達のお友達の一羽で、チョコちゃん達が食べているおやつパンのポテンシャルを真っ先に見出し、大胆にもその場で大量購買契約を締結するかなりのやり手な少年からすです。彼の類稀なる先見性とダイナミックでチャレンジ精神旺盛な姿勢に敬意を評してのノミネートです。大物になるぜ〜。
最後はもちろん、今回のけしもち的”推しキャラ”に選ばれました”レストラン・ヌレバのおかみさん”です。彼女もチリチリばあさんと一緒にぱんやに押しかける群衆の一羽です。しかしながら、その圧倒的な存在感(名前だけで!)と、読者(親)の想像をバツグンに膨らませるミステリアス感。さらには「ねえ、これどういう意味なん?」という読者(子)からの無邪気な質問を「さあな〜?」と受け流す微妙な雰囲気を作り上げるからす並み外れたオーラは、並みのキャラには到底できるもんじゃあ、ありません。
おめでとう、おかみさん!
と、いうことで最後にもう一度、推しキャラに選ばれました”レストラン・ヌレバのおかみさん”惜しみない拍手を〜!!
その2:忘れられない”名フレーズ”は?
こちらも当然迷いました・・・が、最終的な決定打となったのは”リズム感”です。セリフやフレーズが読者の中にしみ込み、こころの中で無限に繰り返される一番の要因は、”リズム”だと思います。みなさんもあるでしょう、昔好きでよく聴いた歌をふとした瞬間に思い出し、頭の中をそれがグルグルグルグル永久かと思われるほど、リピートすることが。それです。
ということで、このお話でのけしもち的名フレーズは、心地よいリズムで読者(親)に、「あ〜本読むのめんどくせ〜」などという不届きな気持ちを無くさせ、自分から「今のところもう一回読んで良い?」とか言って、読者(子)と一緒に、なんだか知らんが楽しくなっちゃう雰囲気を作り上げられる、このフレーズに決定!
じけんだ じけんだ だいじけん!
どろぼう あっかん ギャングども、
ピストル てっぽう うちあいだ!
いや、本当にええリズムですよね〜♫
その3:ここがハイライト!けしもち的”ベストシーン”は?
これは文句なしでこのシーンとなりました!
王道すぎてすみません。でもやっぱり、このシーンがあっての”からすのぱんやさん”ですよね。色々楽しいパンがありますが、加古ファンにはかみなりパンとだるまパンは外せないでしょう。けしもち的には、おそなえパンが世代を超えたニーズを満たすベストアイテム(フード)としてイチオシです。
さいごに
いかがでしたでしょうか?けしもち的”からすのパンやさん”注目ポイント。もっともっとご紹介したい、注目したいところはあるのですが、それはまたいずれ。みなさんももっともっとこの本を読み倒していただき、おもしろいところや注目したいところを見つけてください。
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加古里子さんのからすシリーズ
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