こんにちは、けしもちです。

将来的に海外で働きたいと考えている方や、海外赴任を控えて現地の生活立ち上げや子どもの教育に強い不安を感じている親御さんも多いのではないでしょうか

わたしはこれまで、語学留学としてオーストラリア、バックパッカーとしてカナダを巡り、その後は仕事でバングラデシュ、インドネシア、そして現在はアフリカのボツワナと、合計5カ国で暮らしてきました。

先進国から新興国まで、文化も気候も宗教もまったく違う国々。それでも不思議なことに、国境や文化を越えて共通する「海外暮らしならではのメリットとデメリット」があることに気づいたんです。

この記事では、きれいごとだけでなく、わたしのリアルな苦労話やカオスな体験談も包み隠さずシェアしながら、海外生活の実態をお伝えします。海外移住への漠然とした不安を少しでも減らし、具体的な準備を進めるヒントになれば嬉しいです。

はじめに:まったく違う5カ国での生活から見えた「共通点」

これまでに居住した国は、オーストラリア、カナダ、バングラデシュ、インドネシア、そしてボツワナ。そのほかに仕事や旅行で訪れた数十カ国を振り返ってみると、似たようなところや部分的な共通点はあっても、「ひとつとして同じ国」はありませんでした。

しかし、日本を離れて現地で生活基盤を築いていくと、どの国にも共通するメリットやデメリットが見えてきます。それは先進国か途上国かに関わらず、日本という枠組みを外れたときに直面する「スタンダード」とも言えるかもしれません。

基本的には海外での暮らしが自分に合っているから続けてこられたわたしが感じる、リアルな実情を3つずつご紹介します。

ネパールの山奥で1ヶ月ほどキャンプ生活をした時の近くのまちの様子。ⓒK.cassi

【図表:日本と海外の生活感覚の違い(比較表)】

項目日本の一般的な感覚海外で共通する感覚
時間の捉え方厳格(分刻み。中身より時間)柔軟・ルーズ(成果主義)
優先順位仕事や組織・協調性自分と家族の人生
休日の過ごし方消費型(サービスにお金を払う)工夫型(自然や手軽なピクニック)
トラブル対応マニュアル通り・迅速カオス・自己責任・時間がかかる

あくまでわたし、けしもちの個人的経験に基づく見解ですので、これらと異なることはもちろん世界中どこでもあります。

海外で暮らすことのメリット3選

① 日本より時間の感覚がのんびりしている

日本にいると、電車は時間通りに来るのが当たり前ですし、仕事も分刻みのスケジュールで動くことが多いですよね。お店の前で開店を待つお客さんは、「時間通りに開店する」ことを当たり前のように思っています。

一方で、海外は基本的にはどこの国も時間に対してルーズです。

始業時間も終業時間も、日本ほど厳密ではありません。しかし、それは決してサボっているわけではなく、「ちゃんと成果を出していれば誰も文句は言わない」という合理的な働きやすさでもあります(たぶん・・・)。

ソラちゃん

もはや遅れるとか早まるとか気にしてたら生きていけないよ

例えばインドネシアには「ゴムの時間(Jam Karet)」という言葉があり、時間が伸び縮みすることを文化的特徴として誇っているくらいです(笑)。こののんびりした感覚に慣れると、肩の力を抜いて生活できるようになります。

ミレくん

でも、慣れるまでは鬼の形相だよね

② 自分や家族の人生を最優先する文化

個人的にとても重要だと感じているのがこれです。多くの国では、仕事よりも「自分や家族の人生」を重視します。

例えばバングラデシュでは、「家族を大事にしない人は、人として見られない」くらいの見られ方をします。家族のためなら仕事は二の次。繋がりやご縁をとても重要にする温かい文化は、バングラデシュの大きな魅力のひとつでした。

日本のように「仕事のために家族を犠牲にする」といった発想は薄く、親として子どもと過ごす時間をしっかり確保できるのは、海外生活の素晴らしいメリットです。

③ お金をかけなくても工夫して遊ぶのが上手

これも、途上国・先進国どちらにも当てはまる共通点です。みんな、遊びも生き方も本当に上手なんです。

休日はお金を払ってテーマパークやショッピングに行くのではなく、川や海に行ったり、ピクニックをしたり、ただ散歩をして露天でお茶を飲んだり。お金がなくても人生を楽しめる素朴な遊び方を、現地の人たちはよく知っています。こうした環境は、子どもにとっても「工夫して楽しむ力」を養う良い経験になります。

バングラデシュのはなし

同僚のバイクに乗って1時間かけて辿り着いたのはただの川でした。特別なものを持って行ったり、名所があるわけでもなく、ただみんなで川に浮かんだ小舟の上でのんびりしたり、十円くらいのチャイを飲んだりしただけです。それでもそこの夕日はとても美しかったし、今でも忘れられない思い出になっています。

バングラデシュの友人・同僚と行った川。のんびりした休日の過ごし方は海外生活の醍醐味。

海外で暮らすことのデメリット3選

① 日本的な「空気を読む」協調性がない

メリットの裏返しでもありますが、海外には日本人からすると当たり前の「空気を読む」感覚がありません。

もちろん助け合いの精神はありますが、それはあくまで「自分や家族に余裕がある時」だけ。組織のための滅私奉公精神なんて当然ありませんから、仕事の現場などではカオスになりがちです。これも先進国・途上国・地域に関係なく、世界標準の感覚です。「誰かが察してやってくれるだろう」という受け身の姿勢は通用しないため、自己主張と交渉力が求められます。

表情にも遠慮はなし

バングラデシュやボツワナで部下や同僚に仕事を依頼した時、日本人からすると驚くほど素直に、そして露骨に嫌な顔をされることがあります。

わたしのことが嫌いだからとか、仕事をサボりたいから、という理由ではなく、単純に気持ちが素直に表情に出てしまう感じ。そんな時でもひるまずに、仕事は理由を明確に(期限や成果物の具体的な型もクリアに!)して伝えることが重要です。

② 自分も家族も常に「将来が不安定」

これは海外生活を選んだ以上は仕方ないことですが、いつ変化があるかわかりません。

転勤、帰国、子どもの転校、あるいは自分の転職など、あらゆる変化が突然やってきます。日本のように長期的なライフプランをガッチリ固めるのは難しく、その時々の状況に合わせて柔軟に人生の舵を切っていく覚悟が必要です。親としては、子どもの教育環境がコロコロ変わる点に不安を覚えることも多いでしょう。

勤務先にもよりますが、基本的に海外で働き、生活する日本人の身分は不安定です。ワーキングパーミット(就労ビザ)、ステイパーミット(滞在許可)などがすぐに出なかったり、延長されなかったり。滞在先の政府の方針が突然変更されることもあります。

③ 日本人の感覚からすると「とにかくちゃんとしていない」

おそらく、これが一番ストレスを感じる部分です(笑)。日本人の感覚からすると、とにかく何事も「ちゃんとしていない」のです。わたしがこれまで暮らしてきた国でのエピソードをいくつか挙げると……

  • 家の修理に業者を呼んでも、来るのは1週間後。現場を見て必要な部品を買いに行くからまた1週間。そして違う部品を買ってきちゃうので、さらに1週間かかる。
  • 「入国に必要」と厳しく言われて苦労して作成した証明書が、結局一回も確認されない。
  • 検疫所を通過する際、なぜか片側車線だけしか消毒していない。
  • しっかり予約を入れたはずなのに、担当者が変わったら「記録がなくてわからない」と言われる。
  • 電車の乗車券確認は3回に1回くらい。
  • 飛行機は時間通りに飛ばないどころか、空港に着いたら「すでに飛んだ後」だった。
  • お店の営業時間はあてにならない。遅く開店、早めに閉店は定期。

……あげたらキリがないのでやめます(笑)。日本のようなマニュアル通りで迅速な対応を期待すると、心が折れます。

【対策】海外のカオスを楽しむための心構え

こうしたメリット・デメリットを踏まえ、これから海外で暮らす方にお伝えしたいのは「カオスを面白がる心の余裕を持つこと」です。

「ちゃんとしていない」ことにイライラするのではなく、「まあ、ここは日本じゃないしね」と受け入れる。トラブルが起きたら、それを家族の笑い話やブログのネタに変えてしまうくらいの図太さが必要です。 親が異文化の理不尽さをポジティブに乗り越える姿を見せることは、親の海外キャリアへの挑戦と子どものグローバル教育を地続きにする、最高の生きた教育になるとわたしは信じています

まとめ

いかがでしたでしょうか。海外生活は、日本のようにすべてが時間通り、計画通りに進むわけではありません。正直、カオスな状況に疲れてしまうこともあります。

しかし、その「ちゃんとしていない」環境だからこそ、家族との時間を最優先にできたり、お金をかけずに人生を楽しむ心の余裕が生まれたりするのも事実です。

予測不能な事態を「そういうものだ」と受け入れ、面白がれるようになれば、海外生活はあなたやご家族にとってかけがえのない財産になります。

将来の海外赴任や移住を考えている方は、まずはこの「日本との違い」をポジティブに捉える準備から始めてみてくださいね。

ABOUT ME
けしもち
2021年に転職後、バングラデシュ→インドネシア→ボツワナで暮らす 【性格】日和見、ゆるい、適当 【言語】英語(英検1級、TOEIC925)仏語(仏検3級、DALF A2) 【興味】インドネシア語、ウクレレ、YouTube、Tiktok、ラーメン 【ブログ】海外生活情報、英語学習、子供の英語教育